人権って何だっけ?

  • あらためて人権とは何だろうと考えると、案外よく分ってないのに気づく。ひごろ他人の人権や自分の人権に気を配っているとは言えない。

でもこれがこの国の現在の状況、先進国と大きく落差のある状況を作っているキーワードだと思います。
明治維新でなんとか西欧列強に蹂躙されるのをまぬがれ、やヽ近代的な政治体制を作り上げた。しかし頭の中は江戸時代のまま大正期に入った。
昭和の無謀な戦争で徹底的に敗北し、頑固な石頭どもが一掃されて光がさしたと思ったのも一瞬でした。 やはり日本人には「民主主義」「人権」という概念は、脳皮のうすーい部分にしか沁みこまなかった。 これが今の日本の病根だと思います。

  • 政治に参画する気がまったくない。誰かに頼まれた人に投票する。自分の権利に無関心。たまに自分で判断してもそれはタレントだったりする。
  • 天皇の神格化。なんとなくそう思い込んでいる。理由は考えたこともない。
  • サービス残業その他、上司や会社にゴマを摺るのが身について自然体になっている。
  • ボスや上司に逆らわず、その分目下・弱者に強く出る。
  • 社会を良くしようなんて疲れることは考えない。

これはひとごとではなく、ともすれば私も該当しがちなアブナイ「たこつぼ」なので困る。

いささか理想化のきらいはあるにしても、西欧先進国での人権意識は空気のような存在で「当然」のものという意識であり、完全に身についているのだと思います。

  • 徴兵拒否は認められ、代替労働は科せられるが一族処罰や社会的指弾などない。
  • 王制があっても神格化はない。

などがその表れでしょう。
まあ「神格化」に関しては、明治以来100年程度のことですからあと20年ほどで好転するかもしれません。 でも自己の「卑屈化」は何年さかのぼるのか。 少なくも明治より江戸時代のほうがマシだったでしょう。 さらに江戸より戦国時代のほうがマシだった気がします。とすると300年?500年?
とにかく人権や権利・民主などという概念を理解できず、過剰反応する頑迷な人たちが自然淘汰されるまでは望みはないのでしょう。